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日々の雑感が惰性で書かれた怪文書

感想『アイドリッシュセブン』第三部前半(TRIGGER回) 月雲了とTRIGGERの絆

最終的にハッピーエンドになるにしても、物語の途中がしんどくてやめてしまう人も多いらしい。長いトンネルも終わりは来るとわかっていても、明けない夜はないと知っていても怖いものは怖い。

 

アイドリッシュセブン』は物語の表情がはっきりしているから、どうしても暗い話が立て続いたりしてしまうので、拙者暗い話やだ!推しが泣くの怖い!みたいな人はもしかしたらアイドリッシュセブンには向かないかもしれない。

 

かくいう私も第三部を見ている時は度々目を背けたくなるようなことも多々あったので、内容に触れつつ感想を述べていこう。あと第三部は濃すぎたので前後半に分けた。今回はTRIGGERにまつわるあれこれだ。

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以下ネタバレ含む感想。

 

前評判から第三部はTRIGGER推しが泣くと聞いていたけれど、私は泣かなかったと先に言っておこう。二部はぼろぼろ泣いてたのに三部はほとんど泣かなかった。これは『アイドリッシュセブン』に耐性が付いてしまったのだろうか……。

 

まず、私が泣かなかった理由としてはTRIGGERへのしんどさよりも月雲了への憎しみ(大げさ)が勝ってしまったからである。TRIGGERを拉致監禁してライブを邪魔したり、アイドルに親兄弟を殺されたのか?ってレベルで邪魔をしてくる。でも一周まわって可愛いよね、モモくんに構ってちゃんしてるところとか。

 

前半ではちょっと分からなかったけど後半読んだら了×百もありだな……と思い始めたので末期。

 

話が逸れたが第三部前半は基本的にリアルで言う24時間テレビをリスペクトした「FRIENDS DAY」という番組の総合MCをRe:vareが行い、主人公たちがそれに絡んでいくというストーリーである。

 

今回のラスボス的な存在は、アイドルを何故か恨むツクモプロダクションの次男坊、月雲了である。彼は手始めにツクモと並んで有名な星影芸能事務所を落ちぶれさせ、「これからはツクモの時代」ということを業界に知らしめようとしていた。

 

第一の筋書きは、星影芸能事務所のトップタレントである千葉志津雄のスキャンダルをばら撒いて屋台骨を失わせ、星影を衰弱させツクモに吸収合併するというものだ。そのための策は「千葉サロン」という労働者組合のような団体の存在を暴露して、世間に是非を問うというものである。

 

神の視点でご存知の通り、IDOLiSH7のリーダー、二階堂大和さんは名優・千葉志津雄の息子である。月雲了はそこに目をつけて、彼をキーマンにして糾弾の雰囲気を作ろうとした。

 

大和は隠し事をメンバーに真剣に尋ねられた結果、躱して逃げるように寮を去り、Re:vareの千のもとへ。尋ね、顔を殴ってしまった和泉三月も弟と一緒に出て行き、同じく、百の家でお世話になった。

 

Re:vare超イケメン。

 

大和も泣きそうになるくらいに三月に失礼なこと言った自覚はあったみたいらしく、最低な自分を自己嫌悪してるのは実際の私と重なって「ああ……しんどいね……」と勝手に同情していた。

 

まあ最終的に仲直りしてIDOLiSH7内で話そうとしたが、焦らされたナギの怒りにより、自業自得だけれどRe:vareとTRIGGERも呼んで第一回暴露大会をやる羽目になったのである。

 

赤面して告白する大和さん超可愛いし……。

 

終わったあとに百から「ツクモが千葉サロン暴露しようとしてるよ」という話を聞いて、IDOLiSH7に迷惑を掛けられない大和はものすご〜く久しぶりに父親に自分から連絡を取り、千葉志津雄はケジメとして芸能界引退を表明した。息子のためなら芸能人生、死も辞さない。かっくいー!

 

大和に関する話はだいたい終わりだけれど、転んでもただでは起きないタイプの月雲了はその後TRIGGERに目をつけた。

 

最初にTRIGGERの十龍之介にからめ手を使い、自事務所のタレント、花巻すみれを無理やり移籍させ、八乙女事務所が強奪したという醜悪な風聞を広めた。

 

その後、東京国際映画祭に出ることが決まっているTRIGGERを拉致監禁して、第一部であったサウンドシップを既に事務所の都合で一度欠場しているTRIGGERに二度目の欠場として不義理の汚名を被せ、アイドルとしてのイメージを最悪にしたのである。

 

実はここがTRIGGER回の真骨頂で、IDOLiSH7のおかげで助かったTRIGGERだったけれど、十龍之介しか会場に現着出来ず、たった一人で歌うことになってしまったのだ。

 

月雲社長さん。(中略)あなたは、ちっぽけで、無力だ

 

十龍之介がひとりぼっちのステージに向かう前に月雲了に向かって言った言葉だ。月雲はのちにATMと略しているが、よほど月雲にも刺さったようである。

 

この後、TRIGGERが絆の再確認をするような形で終わるが、結局は八乙女事務所を辞するまで窮してしまうが、それはまた第三部後半に書こうと思う。

 

第三部、TRIGGER担は泣けるという話だったけれど、個人的に泣けなかったのはやはりリアリティの面で少し納得行かないところがいくつかあったからのように思う。仮に訴えを起こして、もしツクモに届かなかった場合でも拉致監禁されていた事実は欠場してしまった理由としては十分なものだと感じられる。

 

あまり感情移入出来なかったイコール泣けなかったに繋がってしまうので、リアリティを追求するとシナリオ作りが難しくなるのは重々承知なのだけれど、もう少し現実味を帯びた話だったならきっと泣いていたと思う。

 

純粋にTRIGGERの絆がまた深まったのはいい事だと思ったけどね!

 

アイナナ最高!

 

TRIGGER最高!

 

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