感想『バディコレクションEP1 宿命の赤い糸』
近年の同人ゲームは課金システムの普及で相対的に上がった買い切り型のゲームの地位により、任天堂に申し込めば普通にSwitchに移植されたりすることが多くなってきている。
そんな移植された中でもフリーゲームの推理カテゴリで最高傑作とも呼び声高く、最近になって2章が追加された『バディコレクション』を紹介しようと思う。
目を覚ますと病院にいたあなた。担任教師の佐伯が言うには、あなたは探偵科の生徒で捜査中に怪我をし、記憶と相棒を失ってしまったのだという。相棒の安否は不明。生存は絶望的らしい───・・・・・・
その後、学校に戻る決心をしたあなただったが、割り当てられたのはEクラスという最もランクの低いクラスだった。
これが基本的なあらすじである。
編入したEクラスは自分の他に3人しかおらず、担任の佐伯は特Aクラスとの掛け持ち。ちぐはぐなメンバーであったが、佐伯から唐突に合同合宿の話が持ちかけられる。
合同合宿の中身は地下施設の天井に担任の佐伯(マネキン)が首吊り死体となっていて、殺した主人公含めた4人の中の犯人役の生徒を推理して言い当てる、というようなものだった。
しかし翌朝、エントランスホールにはマネキンではなく佐伯本人と思われる死体が天井に吊り下げられていた。彼の指紋認証でなければ出口の扉は開かないので、完全密室で自分たち生徒4人の中に殺人犯がいる……という状況になってしまう。
真相解かないと出られない建物の中に殺人犯と一緒ってかなり気が狂いそうである。
疑心暗鬼のまま2人組に別れて現場を捜索、この中にいる犯人を推理する───というのがEP1での内容だ。
推理ゲームとして、トリックが面白いので細かな内容には言及しないけれど、設定に関して話していこうと思う。
まず、EP1で中心的なものとなるのが「S区連続児童誘拐殺傷事件」である。
【S区連続児童誘拐殺傷事件について】
- S区で6~9歳の子どもの行方不明事件が4件発生。3名の女子児童が殺害。2名の男児と女児が重症で発見される。容疑者として17歳の男子高校生が浮上するも自殺。
- 被害者 永田萌・須藤志保(九条の知り合い)・鈴城未来(瀧の従姉)・響生和沙(戌亥の幼なじみ)
- 加害者 男子高校生 現在高校2年になる妹がいるようだ(主人公の可能性)
まあ見ての通り、Eクラスには何かとこの事件に関与している人物が揃っているのである。わりと内容もカットしたりしてるので細かい設定見たい方は是非プレイしてね!
全員うすうすこの事件の関係者集められた可能性を疑っていたので、主人公に疑いの目がかけられる。
─────加害者の妹だから兄の仇で私たちを殺しに来たんじゃないか。
主人公は記憶喪失なのでワカリマセンなのだけれど、信じてくれるような仲ではないし、選択肢次第では殺し殺されという某ダンガンロンパみたいなストーリー展開になる。
ただ、EP1は人が死ぬとゲームオーバーなので最終的には全員生き残るようになっている。怖いゲームではない。
結局は全部佐伯先生が仕組んでやった、彼に見えた首吊り死体も実は服を着せたマネキンでした、というのがオチだ。
それでもゲームオーバールート(誰か1人でも殺害)選択すると佐伯先生っぽい人に殺されてしまうので、この人とんでもなく怪しいよね……。おまわりさーん!
佐伯も飄々と種明かしをしてくるが、この先生アニメ化したら絶対CV:櫻井孝宏になるタイプの顔をしているので全然信用出来ない。
誘拐事件に関してもそうだ。詳しい内容は伏せるけれど、作中にも佐伯が用意した手掛かりの中に事件を匂わせるものがいくつもあった。佐伯は知らぬ存ぜぬで通しているが、戌亥も瀧も「あいつの言うことは信用するな」や「あいつと二人きりになるな」など不穏な発言をしてくる。
みんな仲良くしようよ!(無理)
EP2は既にリリースされていて、今回は他クラスも絡んで来るようなので、楽しみだ。EP3も鋭意開発中らしいので、今のうちにバディコレクションEP1、2をぜひやってみよう。
Switch版もあるよ!
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— なるとりっく (@BuddyCollection) 2018年9月7日